
柚木麻子さんの『BUTTER』は週刊誌の女性記者が「食」の話題を通して殺人事件の容疑者に近づいて行き取材を重ねる物語です。記者・里佳と容疑者・梶井真奈子、通称カジマナとのやり取りが本作の読み処となってますが、この話に出てくる料理がまた、創作意欲と食欲をそそるのです。
里佳がカジマナのブログを見て実践してみたレシピはこちら↓
トレイから取り出したくすんだピンク色のたらこはぬめりと光り、一瞬、梶井真奈子のおちょぼ口を思わせた。皮をむくこともせず、フォークでぷつりぷつりと突き崩し麺に乱暴にまぶしていく。カルピスバターをナイフで思い切って大きく切り取り、その上に載せた。(中略)手でちぎった紫蘇をこんもりと盛りつけ、段ボールの上へと運ぶ。(文庫版p46)
上のレシピはおそらくカルピスバターを使うから成り立つのだと思います、普通のバターの場合、あらかじめ室温で柔らかくしておいても、たらこが絡んだ時にはスパゲッティの温度も下がってしまい、バターがトロリと溶けていくのを眺めるのは難しいんじゃないでしょうか。
で、私はたいていバターを前もって電子レンジで溶かして、そこにたらこを絡めてから更にパスタを絡めていました。以前Facebookのパスタのサークルでたらこを麺に絡める時に使うものが話題になり、その時は溶かしバターとかパスタのゆで汁を使う人が多かったようです。その中でプロの料理人の人が「バターをフォークで潰して柔らかくしてたらこと絡める」というやり方を教えてくれたので、今回はそれを踏まえて作ってみました。
材 料 2人分
1.鍋にたっぷりと湯を沸かしパスタを投入する。
2.菜箸で麺を湯の中に沈め、指定の時間の1分前にタイマーをしかける。
3.ボールにバターを入れ、フォークで潰しながら柔らかくしていく。
4.明太子を皮からはがすようにそぎ入れ、バターと絡める。その後、茹で上がる直前のパスタの茹で汁を大匙1~2程度入れて混ぜ合わせる。
5.ボールの中に水切りしたパスタを投入して混ぜ合わせる。
6.皿に盛りつけ、刻んだ大葉を載せる。
